腰痛はストレスも原因の一つだった。

Pocket
LINEで送る

腰痛といえば、椎間板ヘルニアなど、身体のどこかに異常があってなるものだと一般的には考えます。ところが、身体の組織に異常はなくても精神的なストレスや強い不安から痛みが起きたり腰痛の原因だったケガが治ったあとにも、痛みが残ってしまうことがあると言います。

腰痛の痛みは「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心因性疼痛」の3つに分けられます。

侵害受容性疼痛は、やけどや切り傷など身体に刺激を受けて感じるもので、神経障害性疼痛は、神経組織に障害が出て、痛みがあると感じてしまうものです。

そして心因性の疼痛は、本来は痛みの原因がないのに、精神的なストレスや不安から痛いと感じたり、弱い痛みを強く感じてしまったりするものなのです。

心因性疼痛はこれまでははっきり確認されていないため、あまり積極的な治療法にはつながっていませんでした。

それが最近の臨床研究では、心因性の腰痛が科学的に確かめられてきたとされていて、慢性腰痛には、「抗うつ薬」や「抗不安薬」が効き、「認知行動療法」など心理的アプローチが有効であることがわかってきているのです。

認知行動療法とは、ものの受け取り方や考え方を変えて精神的なストレスと上手につきあえるようにしていく治療法で、考え方を変えることで精神的なストレスを減らし、日常生活や社会生活が送りやすくすることです。

いわゆるストレス障害、統合失調症などの精神障害に使われる方法で、実際に、整形外科医だけではなく、精神科医、臨床心理士、理学療法士などのチームで認知行動療法に取り組んで、痛みの治療に成果を上げている医療機関が増えてきています。

いままで原因不明で治療法が見つからなかった慢性腰痛でも、心因性とわかって治療すれば、よくなる可能性があるのです。

一般的な常識では 、じっと安静にしていたほうがいいと考えがちですが最新の臨床研究では、じっと寝ていても効果がないばかりか、むしろ痛みを強く感じたり長引かせてしまうことがわかってきています。 腰痛があっても安静にせず、できるだけ普段の生活に近い形で過ごしたほうがよいとの結果も出ています。

痛い場合には、サポーターやコルセットの助けを借りてでも動くほうが効果的と言われています。

どうしても動けないときに休むのは、仕方ないのですが、できるだけ早く前の生活に戻るためには動く努力をするべきです。

そのほうが、慢性化する事態を防ぐことに成ります。

強い運動をいきなりやるのではなく週に23回、腰周りの筋肉のストレッチと筋力トレーニングをやると効果が上がります。

少し汗をかく程度に340分やるのが一番効果が出ると言われています。

運動といってもいろいろな方法があって、痛くなく、安全で、しかも効果的な運動法を医者に教えてもらうのが間違いありません。

10年くらい前までは、腰痛の薬物治療というと「非ステロイド性消炎鎮痛薬でしたが、。現在は症状、原因、病歴などにあわせて、多様な選択ができるようになっています。

更に最近では経口薬や貼付薬が開発され、腰痛などの慢性痛にも使えるようになりました。

腰痛には、原因がよくわからないまま長期間続くものがあって、鎮痛薬をもらっても、あまり効かなければ、そこでおしまいでしたが、今は他の薬を使ってみることができ、運動療法や認知行動療法もあります。

治療の選択肢が増えることで、よくなる可能性も広がっているのです。

椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、下肢症状を伴う痛み(末梢神経障害性疼痛)には、「抗けいれん薬」が効くことがわかってきました。

腰痛で少しでもかがむと痛くなる」と思い込むと、それだけで不安を感じて、長時間の外出や出勤が難しくなってしまう事は有りませんか?

そのような場合は心因性の腰痛が考えられ「抗うつ薬」や「抗不安薬」が効き目を発揮します。

今は色々な薬を使ってみることができ、運動療法や認知行動療法もある事で、治療の選択肢が増えよくなる可能性が広がっているのです。

腰痛になった場合は、「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心因性疼痛」のどれかを疑い、適切な治療で完治することが可能なのです。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です